はてな

株式会社はてなという会社がある。いわゆるITベンチャーで日本で一番Web2.0らしい企業と呼ばれているらしい。それだけ聞くとなんだか怪しげに聞こえるけど。:p
XOOPSサイトでもドロップダウンメニューの Headlines > RecommendedSocial Bookmarks で利用しているが、最初はどうにも使い方がさっぱり分からなかった。“はてな”がすごいらしいぞとは聞いていたが、何がどうすごくて使いやすいのかが全然理解できなかった。まさに何が分からないのか分からない状態だった。
それでも少しずつ試行錯誤していくと何となくそのコンセプトのようなものが見えてきた。自分で発信すると云うよりも、ネット全体の中から自分に合うネタというか情報を見つけ出す、受け身に立ったスタンスが基本のようだ。
話は飛ぶ(ように見えるかもしれない)が、アナログの時代から資料・情報の整理は皆が頭を悩ませていた。記憶頼りなので間違っているかもしれないが以前見た野口悠紀夫氏の方法は、“分類”ということをハナからせずに、何でもかんでも角2の茶封筒に入れそのまま時系列順に本棚に収め、本棚がいっぱいになったら、新しい封筒が一つ増えるたびに一番古い封筒から順に一つずつ捨てていくというものだった(ように思う)。“何々の資料”よりも“何時頃の資料”という方がはるかに分かりやすいという理由からだったように思う。
はてなブックマーク(通称はてブ)や deli.ci.ous に代表されるソーシャルブックマーク、ブログや fliclr で使われるタグはその延長線上にあるように感じている。情報の量が飛躍的に増えているので、それを予め分類するということはもうせずに、思いつくキーワードでタグをつけそれを大きな箱に放り込んでおき、必要に時に「こんなのだったかな」というタグで検索して呼び出す。さらにタグ付けと共に広まったタグクラウドでタグの重み付けが一目瞭然で分かるので選択の手助けになっている。
最近はその便利さが身に染みて分かるようになってきたが、Googleなんかに比べると一般の人から見た敷居は高いように見えるし、無料でもかなりのサービスが利用できるのはありがたいけど、大して広告が掲載されているわけでもないしと、どうでも良いことが気になっとります。